墓じまいをして改葬先に永代供養を考えているけど、費用や方法など事前にきちんと知っておきたいという方も多いのではないでしょうか。
墓じまいはお墓を守る後継者がいなかったり、子供に負担をかけたくないなどさまざまな理由から、行う人が多くなっています。
永代供養はお骨の移動先として、注目を集めている改葬方法です。
永代供養を行うことで、お寺や霊園に先祖代々のお墓にあったお骨の供養を任せることができます。
今回は墓じまいをしたお骨を永代供養した際の費用や方法を解説します。
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お寺や霊園にお骨をあずけることで、管理や供養を行ってもらうことを永代供養といいます。
これまでは、身寄りがなかったり後継ぎがいないといった場合に、先祖代々の墓を墓じまいして永代供養をするということが多くありました。
しかし、最近では住まいが遠方になってしまって供養しに行けないとか、子供の負担を軽くしてあげたいといった理由から永代供養を選ぶことも増えてきています。
お墓に関係する言葉で、永代使用料という言葉があります。
永代供養と似ていますが、意味はまったく異なるので注意しましょう。
永代使用料は墓地を使用するために払うお金のことで、一般的には一度永代使用料を支払うことで、子供や孫もお墓を利用することができます。
永代供養には大きく分けて3種類のお墓があります。
永代供養をしてくれるお寺や霊園にもよりますが、一定の期間が過ぎると他の方と一緒に合祀されます。
永代供養の種類と特徴について見ていきましょう。
お墓と同じように墓石を建てて、個別に納骨をします。
本骨(のど仏)はお墓に納骨し、のど仏以外のお骨は他の方と共同で納骨室に収蔵されます。
お寺や霊園にもよりますが、33回忌など決められた回忌が過ぎると、本骨を納骨室に移動して墓石を撤去します。
石碑や石塔などの個々に分かれたスペースに納骨する方法です。
集合墓も単独墓と同じく、33回忌などお寺や霊園で決められた回忌を過ぎたら共同の納骨室で合祀されます。
お骨を分けること無く、他の方のお骨と一緒に納骨する方法です。
合祀墓は合同墓や共同墓などと呼ばれる場合もあります。
合祀墓に納めたお骨は取り出せないので、注意しておきましょう。
墓じまいをして、その移動先に永代供養を選ぶ理由として、どんなものがあるのか見ていきましょう。
菩提寺があり檀家として、先祖代々お付き合いをしてきたけれど、子供が居ない場合や離婚をした場合など、自分が居なくなったらお墓の管理や供養ができなくなってしまうという場合があります。
古くから家が絶えてしまった場合、菩提寺が供養を引き受けるということはありましたが、元気なうちにしっかりとお骨の行き先を決めておいてあげたいという方もいらっしゃいます。
菩提寺の近くに家があり、そこで生まれてそこで亡くなるということが、最近では珍しくなりつつあります。
子供が遠くの土地の大学に進学して、そのままその土地で就職をしたり、仕事で海外へ行ったりと生活が多様化している現代では、なかなかお墓参りをするのに故郷に戻れないということもあります。
お墓は管理しなければ、草が茂ったりコケがついたりして荒れてしまいます。
子供にも負担をかけたくないという理由から、墓じまいをして菩提寺に永代供養してもらうということを選択する場合もあります。
墓じまいをしてお骨を永代供養にすることで、さまざまな負担を軽減することができます。
永代供養にすることで軽減される精神的、肉体的、経済的負担についてご紹介していきます。
子や孫がいない場合、自身の行く末について考えている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
また、先祖代々のお墓も守る人間が居なくなってしまうということもあり、気持ちの面で不安を抱いていると精神的な負担になってしまいます。
墓じまいをして永代供養にすることを決めて、守るべきお骨を信頼できるお寺や霊園にあずけることで、安心もできますし、自身が亡くなった後の心配も軽減することができます。
お墓へ行って掃除をする、お参りをするといったことが、年を重ねるごとに難しくなるといったこともあります。
墓地によっては階段や坂があったりもしますから、そういった場所ではさらに負担がかかります。
永代供養でお骨を納めれば、お墓の管理をすることもなく、境内でお参りができるので負担を軽減することができます。
墓じまいをして永代供養にする際には費用がかかりますが、その後の経済的な負担がありません。
お墓を管理して供養するには、そのたびに費用がかかるものですが、永代供養をお願いすることでそういった費用負担を軽くすることができます。
墓じまいしたお骨を永代供養する際に必要になる費用には、一般的に永代供養料、刻字料、お布施の3つがあります。
個別に請求される場合やセット料金としてまとめて請求される場合もあるので、永代供養をお願いするお寺や霊園に確認するようにしましょう。
お墓の維持や管理、供養をするための費用が永代供養料で、この中に墓所使用料も含まれます。
永代供養のお墓の種類によって、永代供養料も変わります。
一般的に合祀墓の費用が一番安く、集合墓、単独墓の順に費用がかかります。
永代供養のお墓、それぞれの種類にかかる費用の目安を見ていきましょう。
永代供養料は30万円から100万円と永代供養をするお寺や霊園によって変わってきます。
ただ、費用相場としては40万円程度のところが多いでしょう。
単独墓は、通常のお墓と同じように個々に墓石を建てるので、50万円から150万円ほどの墓石料がかかる場合もあります。
永代供養料は10万円から30万円ほどで、費用相場としては20万円が目安です。
集合墓は決められた回忌までは集合墓に納骨されますが、それ以降は合祀で永代供養されます。
永代供養料は3万円から10万円が費用相場になっています。
永代供養の中で一番費用がかかりませんが、お骨は他の方と一緒に納骨され、後々取り出すということができません。
故人の名前を石碑や墓誌などに入れてもらうための費用です。
場所によっては永代供養料に含まれるところもあります。
刻字料は費用相場で3万円ほどですが、永代供養をお願いするお寺や霊園によっても変わってきます。
永代供養をお願いするお寺や霊園に、お骨を納骨する際に法要を行っていただく僧侶にお布施を渡します。
お布施は3万円から5万円が目安です。
お寺や霊園によっては、永代供養料にお布施も含まれる場合があるので、確認しておきましょう。
お寺や霊園によっては、入壇料や年会費、会場使用料が必要になる場合もあります。
永代供養の内容や施設の充実度によっても、費用が変わることもあるので、あらかじめ内容を確認しておいたほうが良いでしょう。
また、合同の法要ではなく、個別で法要をお願いする場合には、その回忌法要のお布施が必要になります。
お布施は1万円から10万円ほどが目安です。
地域やお寺によっても異なるので、事前に確認してもいいでしょう。
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永代供養でお骨をあずけるお寺や霊園を決める前に、確認しておきたいポイントについてご紹介します。
先祖代々の墓を墓じまいして永代供養する場合、お骨が何体あって、それをどのように納骨するかを考えておきましょう。
お寺や霊園が決まっている場合には、管理者に相談してもいいでしょう。
その際に、かかる費用も併せて問い合わせしておくことをおすすめします。
永代供養の方法は、お寺や霊園によってさまざまにあります。
毎日読経をしてくれる場合や、お彼岸やお盆だけという場合もあります。
望んでいる供養の方法がある場合には、あらかじめ確認するようにしましょう。
また、宗派を同じにしたいという場合には、永代供養墓を管理するお寺の宗派を確認しておきましょう。
お寺の考えによっては、檀家や信徒のみを受け入れるという場合や、入壇が必要な場合もあるので、問い合わせの際に聞いておきましょう。
経済的な心配事を後に残さないためにも、管理料や維持費などの有無をしっかりと確認しておきましょう。
永代供養墓を管理するお寺や霊園によって、さまざまなプランがあります。
購入時に費用がかかるだけで、後の支払いが無いかどうかなど、内容を把握しておきましょう。
こんなはずでは無かったということのないようにしておくことが大切です。
永代供養でお骨をあずけてからも、お参りをすることができます。
管理や供養をしてくれるからといって、お参りをしないというのではなく、なるべくアクセスの良い場所を選ぶことで、お参りしやすい環境にすることも大切です。
墓じまいして永代供養する際の注意点について見ておきましょう。
永代供養で合祀されたお骨は、他の方のお骨と一緒に納骨されるので、戻すことはできません。
そのため、現在だけでなく将来的のこともしっかりと考えて、永代供養に決めて良いのかを考えるようにしましょう。
墓じまいや永代供養をする際にトラブルになりやすいのが、親戚との意見の違いによるものです。
お墓は家族のものですが、誰でもお参りできる場所でもあります。
ご先祖様のお骨を移動することの同意をあらかじめ親戚から得るようにしましょう。
墓じまいをしてから、お骨を永代供養してもらう方法について、一連の流れを確認していきましょう。
墓じまいしたお骨をどのお寺や霊園に納骨するかを決めます。
そのまま、菩提寺にお願いする場合は、墓じまいの前に永代供養について住職に相談するようにしましょう。
その他の場合には、インターネットで調べたり、お寺や霊園に直接問い合わせをして、条件に合う移動先を見つけていきます。
墓じまいをして永代供養先にお骨を改葬するには、改葬許可を役所から得る必要があります。
そのために必要な書類は、墓じまいをする墓地の管理者に出してもらう埋葬証明書と永代供養をお願いするお寺や霊園の管理者からもらう受入証明書、そして役所が用意する改葬許可申請書です。
自治体によっても必要な書類が異なる場合もあるので、役所の専門窓口に確認するようにしましょう。
住職に閉眼供養のお経をあげてもらい、墓石業者にお骨を取り出してもらいます。
これまであった墓石や土台など、すべて取り除いて更地にした状態でお寺や霊園に返還します。
墓じまいしたお骨は、骨壷に納めたままお寺や霊園に運んでいきます。
法要を本堂で執り行う際に必要なものは、あらかじめ確認しておきましょう。
また、永代供養はお寺や霊園に供養をお任せするという大切な法要です。
服装については喪服を着用して参列しましょう。
ここまで墓じまいしたお骨を永代供養する費用や方法について解説してきましたが、いかがでしたでしょうか。
永代供養はお寺や霊園でお骨を管理してもらうことで、供養をしっかりと行ってもらえます。
永代供養することで負担を減らすことができますが、供養の気持ちをしっかりと持っておくということも大切です。
今回の内容をもとに、墓じまいから永代供養のことをご家族や親族としっかりと話し合って決めていってはいかがでしょうか。
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あ行:阿賀野市、阿賀町、粟島浦村、出雲崎町、糸魚川市
か行:柏崎市、刈羽村、加茂市、五泉市、魚沼市、小千谷市
さ行:三条市、新発田市、上越市、聖籠町、関川村
た行:胎内市、田上町、津南町、燕市、十日町市
な行:長岡市、新潟市
ま行:見附市、南魚沼市、、妙高市、村上市
や行:弥彦村、湯沢町(ゆざわまち)
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